スマートスクールとは
シリコンバレーのネットデイは、スマートスクールというプロジェク
トとして、PCデイというシステムと二人三脚で実施されています。スマートスクールは、シリコンバ
レー地域を中心にスマートバレー公社(Smart Valley Inc.)が推進してきた、教育改革のプロジェクト
です。スマートスクールの発想は、「情報化時代に対応した子供達が、優れた学習環境のもとその地域
で成長し、次代を担っていく人材に育つ仕組みを作り上げなくては、地域の将来の発展に大きな影響を
及ぼすに違いない」というシリコンバレー在住の人々の危機感から生まれました。このスマートスクー
ルの根幹を支える二つのプログラムが、ネットデイでありPCデイなのです。
ネットデイは、生徒一人一人が情報ネットワークにアクセスできる環境を提供すること
を目的として、ボランティアが学校のインターネット接続をお手伝いするイベントです。イベントの準
備などのコラボレーション(協働作業)を通じて、学校現場と地域ボランティアの連携が生まれ、産学公
民が参画するボランティア同士の連帯感も創出します。PCデイは、ネットデイに必要とされる設備を
地元企業のドネーション(寄付)で賄ったり、ネットワークの設備、維持管理に必要なノウハウを共有化し
たり、教育プログラムを協働で開発したりするプログラムで、具体的な地域貢献のみならず、参加社員
のネットワーク技術の修得にも大いに役立っています。
シリコンバレーでは、この二つのプログラムが見事に地域社会に馴染んで、行政のみが
主導で実施した場の予算とは比較にならないほど安い費用で学校内のネットワーク化が完成し、間接的
な好影響を数々生み出しながら、当初の予定を上回る成果をあげています。